
1月 12, 2023
田中絹代監督『乳房よ永遠なれ』
昨年、早稲田松竹で田中絹代監督特集が上映された際、そのなかの...
シアターキノで『パリ13区』。ジャック・オディアール監督作品は『リード・マイ・リップス』以降、全部映画館で見ているはず。
ジャック・オディアールといえば、冴えないメインキャラクターの魅力が逆転していくノワール系?が多い印象だったが、本作はまさか恋バナ映画とは。しかも、ものすごくみずみずしい。ジャック・オディアールに外れなし!本当に70歳の監督の映画かと思う。
体で繋がることは容易いのに、相手も自分と同程度な相思相愛はそもそも奇跡のようだ。人はみんな一人一人違うから、特に恋愛において応用できるものは何もなく、期待は叶わず、生きている間は距離感でもがくだけである。だったら最高だと感じる時があるだけ幸せじゃん、と思えたらいいのにね。音楽も素敵で、宝物のようだった。