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白石和彌監督『死刑にいたる病』

UC札幌で『死刑にいたる病』。朝9時台の回で見たのだが、思った以上にバキバキの拷問だった。何といってもロケーションがめちゃくちゃ良い。古い金属音、いい感じの坂道になっている森の中。

阿部サダヲの目も良かったけど、棒立ちで2回登場する岡田健史の父親の佇まいが怖い。不意を突かれる上での棒立ちは世界を変えてしまう。例えば一人で雪かきをする人気のない冬の夜更け、耳に聞こえるのはざくざくと雪を掘る音と自分の呼吸だけ…なんて時に、ふと顔を上げて棒立ちの人がいたらどうしようと毎回考える。考えますよ、雪国の人は。

結局榛村はなんだか判然としないが、そうあるべし。『孤浪の血2』で、あの暴れん坊の生い立ちをチラつかせたのがあまり好きではなかったので。

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