ICCサロン：ニヘイサリナさんレポート

6月9日はインタークロス・クリエイティブセンターでICCサロン。今回のゲストはアニメーション作家のニヘイサリナさんでした。ニヘイさんはほぼ海外からお仕事を依頼されており、仕事環境があればどこでも住める！とのことで札幌を気に入ってくれ、なんと昨年9月に移住をしてきてくれたのでした。

これまでに制作された3作品の上映ののち、そもそもアニメーションに興味をもったきっかけ、ロンドンへの留学時代から映画祭への出品経験、初めて単独でお仕事を受けた経緯など、短い時間ながらお話をお伺いしました。この日は平日夜間にも関わらずたくさんの方が来てくださり、直接お声かけをした知人だけでなく、SNSで告知を見て、ニヘイさんのイラストに惹かれて来てくださったという最も嬉しい出会いも。コロナ禍以降、なかなか交流の場も持ちようがなかったので、感覚が果たして戻るのか？と危惧していたが何のその。入れ替わり立ち代わり、ニヘイさんに話しかけたい方が何人も待機されるような状況で、閉館ギリギリまでお楽しみいただいたようでした。

ずっとお一人で活動していると、方向性に迷ったり、不安になったりすることはやはりあって、だから映画祭では賞の行方よりも、そこに作家同士集うことが何よりの励みであると。そしてまた自分の場に戻って、作品とともに再び映画祭で出会う。私にとっても背筋が伸びる。気力体力ともにコントロールして作品に向かい、私が生きる凡庸な日常に視点の底上げと喜びをもたらしてくれているのだ。

ニヘイサリナさんの歴代作品は、ご本人の公式サイトでたくさん公開されています。今回上映させてもらった作品ももちろんあるので、繰り返し見たい方も、残念ながら参加できなかった方もぜひ出会ってください。https://cargocollective.com/sarinanihei