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光のさす方へ

このたび、寄稿という形でシェアオフィスtabのブログにお邪魔することになりました。ミュージアムグッズ愛好家の大澤夏美です。きっかけは私のこちらのXでのつぶやきでした。

私はnoteをやっているのですが、最近は有料記事の配信がメインになっています。なので、そこからこぼれてしまうような文章をどこに置こうか、いつも悩んでいました。そうしたら、コジマさんにお誘いをいただきまして。ありがたいことに、ちょっと実験的な形ではありますが基本的にはイベントレポートや、そこから派生した考察などを投稿させていただこうかなと思っています。

タイトルも気に入っています。地獄の火に焼かれるような毎日だけど、その火に生かされている日々を残していけたらな。

閑話休題。

札幌のクリエイティブ業界とやらに顔を出し始めたのは20歳の頃。そこには「憧れの大人」がたくさんいました。

何をしてご飯を食べているのかよくわからないけど、みんななんか楽しそう。真剣で真面目なんだけどそれを表には見せない。でもかっこつけず、分からないことは分からないとちゃんと言う。面倒見がよくて、悩める面倒くさい私のような学生に「こんな面白いのあるよ!」とたくさん機会を紹介してくれる。

どんな大人になりたいですか?と誰かに聞かれたら、あの頃、私が憧れた札幌の大人たち。と答えるはずです私は。死ぬまでワクワクしたい。一生青春したい。遊ぶように生きたい。

あれから15年以上が経ち、当時の憧れの大人たちの年齢をいつの間に追い越してしまいました。あの頃の未来に私は立っているのかな?と悩む日もあります。

でも今なら分かる。分かったような気になっている。当時は眩しかった大人の皆さんも、社会の清濁を併せ飲んで、闘って生きているからこそ輝いていたのだと。葛藤しているその姿こそ美しく、光を放っていたのだと。ちゃんと悩んで、真剣に向き合って、適度に肩の力を抜いて、それでもうまくいかない毎日を諦めないでいたんだと。

あの頃、皆さんが放っていた光の正体は、そういう人生や社会への誠実さだったんだと。

こんなことをtabのブログに書いちゃうなんて、怒られるかな。まあいいや。私たち下の世代はね、皆さんをそんな風に見ていたんです。でもそれはつまり、私の下の世代も私のことをちゃんと見ているんだということ。忘れずにいきたいな。

それでは次回以降も!どうぞよろしくお願いします。

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