「THE COCKPIT/ザ・コクピット」 - 2016年1月29日(金)19:30
リアルに生きてる。ひとつの曲が生まれる熱量。
舞台は小さなマンションの一室。注目のヒップホップアーティストに仲間たちも加わって、真剣だけどコメディ映画みたいな音楽づくりのドキュメンタリー。手を動かそう、一緒につくろう。いまを生きるリアルなヒーローたち!
札幌出身、三宅唱監督来札!!本編終了後にゲストトークを開催します。
[解説・ストーリー]
仲間たちと集まって一緒にものをつくる楽しさ。
小さな部屋で遊びから始めた行為がいつの間にか作品になって、やがて大きな場所へ広がってゆく、かもしれない……。
そんな自分たちの日常と地続きの創作。楽器の技術さえ必要ないヒップホップという音楽は、その実感をつねにわたしたちに届けてくれる。
監督は初の劇場公開作『Playback』(村上淳主演)が各方面で話題を呼んだ三宅唱。これまでとは別の映画づくりを模索するなかで、ヒップホップの音楽作りに刺激とヒントを求めて、今回の企画はスタートした。 いまやさまざまなジャンルに影響を及ぼすジャパニーズヒップホップのなかでも、ひときわ異彩を放つクルー「SIMI LAB」。そのMC/トラックメイカーであり、ソロとしても活躍するOMSB。そして彼と同じレーベルSUMMITに所属し、音楽シーンのみならずファッションシーンでも注目を集める「THE OTOGIBANASHI'S」のBim。クルーは違えど互いをリスペクトしあうふたりに、三宅唱が曲の共同制作を依頼し、二日間のその過程を記録。本作のなかでしか聴けない曲「Curve Death Match」が完成した。
*「THE COCKPIT」作品公式サイト http://cockpit-movie.com/
来札ゲスト:三宅唱監督
1984年札幌生まれ。初長編『やくたたず』(10)ののち、2012年劇場公開第1作『Playback』を監督(ロカルノ国際映画祭インターナショナルコンペティション部門正式出品)。同作で高崎映画祭新進監督グランプリ、日本映画プロフェッ ショナル大賞新人監督賞を受賞。ほかに『無言日記/201466』(14)など。
監督:三宅唱
出演:OMSB(SIMI LAB)、Bim(THE OTOGIBANASHI’S)、Hi’Spec(SIMI LAB)、VaVa(CDS)、Heiyuu(CDS)
配給:PIGDOM
2014年/日本/64分
© Aichi Arts Center, MIYAKE Sho
「地獄の黙示録 劇場公開版」 - 2016年1月30日(土)13:00
戦争。アメリカ。本物にして最後の映画。
ベトナム戦争の最中、ジャングル奥地に自分の王国を築いたカーツ大佐を暗殺するために、狂気の戦場の中を向かう。巨匠フランシス・コッポラによる戦争映画の超名作。ヘリからの爆撃、ワーグナーの音楽が、地獄の爆音で甦る!
[ストーリー]
ベトナム戦争後期。陸軍空挺士官のウィラード大尉はサイゴンのホテルに滞在中、軍上層部に呼び出され、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の暗殺指令を受ける。カーツ大佐は米軍の意向を無視して山岳民族の部隊とともに国境を越え、カンボジアに侵攻し、王国を築いているらしい。
任務の出発点、ナン川には海軍の硝戒艇と若い4人の乗員が待っていた。ウィラードは海軍の河川哨戒艇に乗り込み、乗組員に目的地を知らせぬまま大河を遡行する。その中で一行は戦争の狂気を目の当たりにする。ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を流しながらの爆撃、サーフィンをするためにベトコンの前哨基地を襲撃する司令官。ジャングルに突如として出現したプレイメイトのステージ。指揮官抜きで戦い続ける最前線の兵士。そして目的地に近づくにつれ、騒がしさは薄れ、静けさと静けさゆえの狂気がウィラードたちを包み込み始める。
『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザーPART II』の世界的な大ヒットの後、フランシス・コッポラがその資産をつぎ込んで作り上げたのは、ベトナム戦争映画だった。
その舞台となるのは当時のコンゴ川の流域で、そこには当時、ベルギー国王レオポルド2世の私有地としての「コンゴ自由国」が存在していており、そこでの搾取などが国際社会で問題となっていた。小説はその事実を背景に、フランスの貿易会社の物語へと骨組みを変えて、主人公がコンゴ川の奥地に住む「クルツ」(英語読みはカーツ)と呼ばれる貿易会社の代理人を訪ねる旅として語られる。コッポラはさらにそれを現代のベトナムの物語へと作り変えたのである。
監督:フランシス・コッポラ
出演:マーロン・ブランド、ロバート・デュバル、マーティン・シーンほか
配給:boid
1979年/アメリカ/147分
©1979. United Artists Corporation.
「悪魔のいけにえ 公開40周年記念版」 - 2016年1月30日(土)16:10
レザーフェイス追悼。超念願の4Kスキャニングリマスター爆音上映!
テキサスの片田舎。若者たちが殺人鬼一家と出会い、そこから始まる恐怖の時間。ホラー映画はこの作品をおいては語れない、先駆者であり最高峰。もしかしてこの人たちは本物か?4Kスキャニングリマスターでさらに凶暴に!
[解説・ストーリー]
旅行中の若者たちがテキサスの片田舎でふと立ち寄った一軒屋で出会った殺人鬼一家。
実際に起きた事件を基に、これが商業デビューとなったフーパーが、アングラ的な中にエキサイティングな演出を見せて観る者を圧倒させる。
レザーフェイスと呼ばれる、人の顔の皮を被り電動ノコギリをふりかざす大男の存在感と、狂気に溢れた幕切れのショック!
「悪魔のいけにえ」は最も社会に影響を与えたホラー映画であるこということだ。
スラッシャー・ホラーという分野を開拓し、“最後に生き残る女性”、“印象的な覆面を付け普通ではない武器を操る殺人者”、“危険な場所に踏み込む若者たちが一人ずつ処罰されていく”といった、定番を創り上げた。「悪魔のいけにえ」は、ホラー映画史上最も重要な作品の中の1作であり、アメリカ映画史の1ページである。
*「悪魔のいけにえ 公開40周年記念版」作品公式サイト http://ikenie40.com/
1974年/アメリカ/83分
監督・脚本・音楽:トビー・フーパー
出演:マリリン・バーンズ、ガンナー・ハンセン、エド・ニールほか
配給:松竹
© MCMLXXIV BY VORTEX, INC.
「ピンクフロイド/ザ・ウォール ニュープリント版 35㎜フィルム上映」 - 2016年1月30日(土)18:20
圧倒のサウンドパワー。悪夢の壁をぶち壊せ。
ロック史上最強の歴史的名盤、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』をベースに、一人の青年がたどる青春の孤独と転落の軌跡。アニメーションを駆使した異次元の映像美を、貴重なニュープリント版35㎜フィルムで上映!
[解説・ストーリー]
映画の脚本は、当日のピンク・フロイドのリーダー、ロジャー・ウォーターズが担当。
監督のアラン・パーカーは「作品の芯は何と言ってもロジャーの心の叫びであり、彼の狂気だ」と語っている。
音楽はもちろん、ピンク・フロイド自身のアルバム「ザ・ウォール」から。全27曲が全編、圧倒的存在感で迫ってくる。
また本作の約1/3は「ザ・ウォール」コンサートにも登場して観客の度肝を抜いたシュールでユニークなジェラルド・スカーフのオリジナル・アニメーションである。
主人公はロック界のスーパー・スター、ピンク。彼は少年時代の辛い経験から自己防衛のため心に壁築いていた。生まれたばかりの頃に戦死した父、学校時代の教師による抑圧と虐待、母親からの溺愛、結婚と同時に生まれた疎外感、そして熱狂する観客への違和感……。果てしなく繰り返される日常と社会との断絶感からいつしか麻薬に溺れていたピンク。彼の心は妄想と孤独、悪夢の世界をさまよい、その築き上げた壁はやがて決定的な瞬間を迎えることになる……。
*「ピンクフロイド/ザ・ウォール ニュープリント版」作品公式サイト http://www.bakuon-bb.net/thewall/
1982年/アメリカ/95分
監督:アラン・パーカー
脚本:ロジャー・ウォーターズ
配給:アダンソニア